違法業者(闇金)の被害事例です。
利息制限法をはるかに越える違法利息を支払い続けることは、通常できません。
その場合、闇金から恐喝的な行為がスタートすることになるのですが、恐喝的行為をする代わりに、下記の物を送付するように指示されることがあります。
(1)銀行口座の通帳とカード
闇金などの犯罪に利用するための口座として送付を求められます。
傾向として、比較的容易に口座開設ができるネット銀行やゆうちょ銀行の口座を送付する被害者が多いです。
送付してしまうと、場合によっては警察から事情聴取を受けることになりますし、送付口座のみならずご自身の全ての金融機関の口座が凍結されてしまうことになります。
(2)携帯端末(特にiPhone や iPad)複数台
上記と同様に犯罪利用のため、或いは転売目的のために送付することを求められます。
買取業者という別の業者を紹介されるケースもあります。
前提として携帯会社と携帯端末の割賦契約を締結させられますから、高額の携帯端末の支払義務が残ることになります。
また、上記の(1)とも共通していますが、第三者に譲渡する意図を持ちながら、本人が自分自身で利用する意思を示して契約締結することになるわけですから、刑法上の「詐欺罪」が成立する可能性も十分あります。
(3)裸の写真のメール送信
これは、今後の恐喝行為を強化することを目的とします。
つまり「もし支払わなければ、裸の写真を周りにばら撒くぞ!」と脅すのです。
他にも免許証原本を送付したという方もおられました。
以上、冷静に考えれば一線を越えた行為でもありますし、要求に応じるべきではないということは明らかなのですが、精神的に追い込まれた状態で、正常な判断ができずに動いてしまう被害者の方が多くおられるのです。
一人で悩まずに、思い切って当事務所に連絡して下さい。