最近の闇金被害の相談者には20歳になられたばかりの方や未成年者の方が増えています。
大学生からの依頼も散見されるようになりました。
それも一流大学と言われる大学の学生からも・・・。
貸金業法で規定されている総量規制(年収の3分の1を超える借入をすることができない)によって、収入が少ない若年者層は登録貸金業者から融資を受けることが難しいため、闇金に申込みせざるを得ないことが理由のひとつに挙げられます。
また、若年者は法律知識が十分でない方が多いですから、インターネットで検索した相手が、貸金業登録をしている登録業者か否かきちんと調査をせずに、簡単に融資申し込みをして、個人情報を提供してしまうのです。
ネット検索をすると、あたかも登録業者であるかのような装いのホームページが多数存在するのが現状です。
「即日融資」「事故情報があっても大丈夫」と記載されているようなホームページには特に注意しなければなりません。
最終的には、親御様とも話をして闇金に対する対策をとり解決に導くのですが、今後絶対同じようなトラブルに巻き込まれないように、本人には口酸っぱく指導させて頂いています。
アメリカでは「パーソナルファイナンス」と称して、学生時代から所得や貯蓄、金利、クレジット、ローン、投資等に関する授業が行われているようですが、日本でも義務教育の中でお金にまつわる授業を充実させる必要があるのではないかと思います。
各地の司法書士会でも高等学校での法教育活動に取り組んでいますので、タイミングが合えば、私も参加していきたいと思います。