この度、ご相談受けた依頼者の方で、ひどい境遇に追い込まれていた方がいました。

その方は40歳代後半の女性の方で、若くしてご主人を亡くされ、娘と二人で生活してきました。

生計を立てることが困難なため、闇金とは知らずにお金を借りてしまい、高額な利息の請求を受けることになりました。

当然、払い続けることはできなくなり、不安神経症も患ってしまったので、生活保護を受給することになりました。

それでも、闇金はその生活保護費に目を付け、その方の受給口座のキャッシュカードを受け取り、毎月支給される金額の大部分を不当に取得していました。

闇金への支払はする必要はなくなりましたが、保護費をほとんど受給できていませんから、生活費がなく、父からの僅かの援助と娘のバイト代で生活されてきました。

その状態が12年前から続いていたというのです。

先日、父も亡くなってしまい、賃料も数ヶ月延滞状態ということで、これ以上、自力での生活はできないし、闇金との関係を断ちたいということで、思い切って当事務所に娘と共に相談に来られました。

早速、金融機関へキャッシュカードの利用停止届出を出し、支払った金額の返還も含めて闇金と交渉しました。

金額の返還をさせることは任意交渉では難しいかもしれませんが、最低限、闇金との関係を断つことはできそうです。

更に、賃料管理会社を通して賃貸人と話をし、延滞賃料を分割して支払っていくことで合意しましたので、生活拠点を失わずに済みました。

ご本人、娘さんは非常に喜んでおられましたが、時間を空けて、また闇金が動いてくるかもしれませんので、最終解決及び生活再建までフォローしていきます。

二度とこの親子には闇金の被害に遭わせるわけにはいきません。

悪質だったり、特殊な被害事例については今後も報告していきたいと思います。