先月末、『登記申請間に合うの?』という不動産決済がありました。
登記申請内容自体は、至ってシンプルな「抵当権抹消登記」「所有権移転登記」「抵当権設定」でした。
通常の決済では、売主が買主から支払われる売却代金からローン残金を完済します。
そして、口座入金確認後、決済の場に同席しているローン金融機関担当者から設定されていた抵当権抹消登記書類を受け取る、あるいは金融機関担当者が同席しない場合には、近くの金融機関支店に売主と共に赴き、抵当権抹消登記書類を受領して、法務局に申請するのです。
ところが、今回は設定されている抵当権が某ネット銀行であり、決済の場に担当者が来ることはないし、ネット銀行なので近畿にリアル支店もないという案件でした。
そこで・・・
①私が午前中、大阪の売買決済の場に立会い
②別の司法書士が朝一で大阪から東京に向かって、入金が確認されたらネット銀行本店で抵当権抹消書類を受領
③そのまま、トンボ帰りして法務局で落ち合う
④申請書まとめて登記申請
という予定で動かなければいけなくなりました。
17:15 法務局の受付が終了するまでに提出しなければなりませんから、新幹線の時間を考えてもギリギリです。
私は戻りを待つだけでしたが、東京行き担当の司法書士はかなり時間に追われたようです。
結果は、奥の手を使って登記申請自体は無事完了することができました。
ネット銀行で住宅ローンを組んでいる方も多くなってきていますし、このような案件が今後増えるかもしれませんね。。。(汗)