うつ病で借金を返せない…！頼れる6つの支援制度と相談先を紹介

「借金があるのに、うつ病で働けない」

「借金の返済に追われ、うつ病が悪化してしまった」

うつ病と借金が重なると、収入・返済・治療のすべてに不安を抱えやすくなります。

本記事では、うつ病と借金が重なった場合に起こりやすい問題を整理したうえで、生活を立て直すために頼れる6つの支援制度や、相談先となる弁護士・司法書士事務所を紹介します。

「返せない自分に問題がある」と思い詰める必要はありません。

まずは今の状況でも選べる方法を知り、無理のない形で解決を目指していきましょう。

うつ病で借金を返せないときは早めに専門家へ相談するのが最善

うつ病で借金を返せない場合は、症状を悪化させないためにも、できるだけ早めに弁護士や司法書士などの専門家へ相談するのが最善です。

誰にも相談せずに無理して返済を続けるほど、精神的な負担が増し、状況が悪化しやすくなります。

とくに、うつ病で働けない、休職や離職をしている状況では、安定した収入を前提とした返済は現実的ではありません。

専門家に相談すれば、現在の収入や体調を考慮しながら、状況に合った支援制度や債務整理の手続きなどを提案してもらえます。

うつ病だからではなく、借金を抱える多くの人が返済に行き詰まり、専門家の力を借りて解決しています。

決して一人で抱え込まず、生活と治療を守るための相談から始めてみてください。

うつ病と借金が重なると起こりやすい問題

うつ病と借金が重なると、返済が難しくなるだけではなく、心身の不調によって判断力が低下し、あらゆるトラブルに発展する恐れがあります。

以下では、うつ病と借金が重なった場合に起こりやすい問題について、具体的に見ていきましょう。

うつ病で働けず収入が途切れやすい

うつ病の方が、仕事に手がつかなくなるほど心身に影響が出てしまう場合、休職や離職を余儀なくされ、収入が途切れてしまうケースも少なくありません。

収入のない状態であっても、借金の返済は止まりません。

毎月の返済が続けば、生活費や治療費に充てる余裕がなくなり、日常生活に大きな不安を抱えやすくなります。

返済を優先するあまり、治療がおろそかになり、症状が長引いてしまうリスクもあります。

ストレスからギャンブルや浪費に走りやすい

借金の返済に追い込まれると、強いストレスからギャンブルや浪費に走りやすくなります。

うつ病の症状があると、気持ちを紛らわせようとして、パチンコや衝動的な買い物に頼ってしまうケースも少なくありません。

一時的には気持ちが軽くなったように感じますが、請求が来るたびに現実を突きつけられ、強い後悔が自己嫌悪に陥りやすくなります。

返済のプレッシャーで症状が悪化しやすい

借金の返済が毎月苦しい状態が続くと、返済のプレッシャーで強い焦りを感じやすくなります。

うつ病を発症している場合、毎月の返済や督促が大きな負担となり、気分の落ち込みや不眠などの症状が悪化しやすくなります。

無理に返済を続けようとすると、治療に集中できずに回復が遅れてしまう可能性もあり、そうなれば状況がさらに厳しくなるでしょう。

症状が悪化していると感じたら、支援制度の利用や弁護士・司法書士など専門家への相談を優先的に検討しましょう。

督促や取り立てが強い精神的負担になる

借金を滞納すると、債権者から督促や連絡が増えていきます。

電話やメール、郵便物などさまざまな手段を通じて督促が続くため、精神的な負担は大きくなり追い詰められてしまう方が多いのも実情です。

うつ病の症状がある場合、こうした督促が強い恐怖心につながり、日常生活に支障が出てしまう場合もあります。

督促が怖いからと連絡を無視してしまうと、状況を整理できなくなり、状況がさらに深刻化しやすくなります。

延滞によって信用情報に傷がつく

借金の返済を滞納した場合、その情報が信用情報機関に登録され、いわゆる「信用情報に傷がついた(ブラックリスト入り)」状態になります。

一度信用情報に登録されると、生活のさまざまな場面で不便が生じやすくなるでしょう。

具体的には、次のような影響が考えられます。

• クレジットカードの新規作成や更新ができなくなる
• 携帯電話の分割払いが利用できなくなる
• 賃貸住宅の契約が難しくなる

たとえ短期間の滞納であっても、一定期間記録が残るケースがあります。

こうした制限が重なると、うつ病を抱えている方にとって精神的な負担も無視できません。

家族や周囲との関係が悪化しやすい

借金問題が長引くと、家族や周囲との関係にも影響が出やすくなります。

返済や督促へのストレスがうつ病を悪化させ、身近な存在である家族にきつく当たってしまったり、必要以上に距離を取ったりしてしまう場合もあるでしょう。

また、家族に対して代わりに返済を求めてしまい、思わぬトラブルに発展するケースもあります。

家族に金銭的な負担や不信感が生じれば、関係はさらに悪化してしまうでしょう。

家族との関係が崩れると、精神的な支えを失いやすく、回復にも影響が及びます。

判断力の低下で闇金や詐欺被害に遭いやすい

うつ病と借金が重なると冷静な判断が難しくなり、危険な選択をしてしまうリスクがあります。

近年はインターネット上で、「即日融資」「無職でもすぐに借りられる」など甘い言葉で勧誘する違法業者も増えています。

「今すぐ返済しなければならない」という気持ちが先行すると、条件をよく確認しないまま、勢いで契約を結んでしまうケースも少なくありません。

その結果、法外な利息を請求され、より執拗な取り立てや嫌がらせを受ける恐れがあります。

うつ病と借金が重なったときに頼れる6つの支援制度

うつ病と借金が重なったら、滞納してしまう前に、次の支援制度の利用を検討してみてください。

• 生活保護で生活を立て直す
• 障害年金で収入を補う
• 自立支援医療制度で医療費の負担を軽くする
• 生活福祉資金貸付制度で生活費を確保する
• 債務整理で借金の負担を軽くする
• 法テラスで費用を抑えて専門家へ相談する

生活や治療を守るためにも、一つの方法にこだわらず、利用できる選択肢を確認していきましょう。

生活保護で生活を立て直す

うつ病によって仕事に支障が出るほど症状が重い場合は、無理に働き続けたり、返済を優先したりするよりも、生活保護を利用して生活を立て直すのが重要です。

生活保護を受給すると、最低限の生活費が保証されるだけでなく、医療費も原則として自己負担なしとなります。

うつ病を抱えていると、通院や服薬にも費用がかかります。

医療費の負担がなくなれば、治療にも専念しやすくなるでしょう。

無理をして働き続けている場合は、症状が悪化しないためにも、自治体の窓口や専門家へ相談し、生活保護の対象となるかどうかを確認してみてください。

参考：厚生労働省「生活保護制度」

障害年金で収入を補う

うつ病が理由で長期間働けない場合は、障害年金の受給も検討してみましょう。

障害年金は、うつ病を含む病気やケガによって仕事や生活に制限が出た場合に、国から定期的に支給される公的年金です。

初診日や保険料の納付状況など、一定の要件はありますが、うつ病を抱える多くの方が障害年金を利用しています。

受給できれば安定した収入を確保しやすくなるため、生活費や返済への不安を和らげられる可能性があります。

参考：日本年金機構「障害年金」

自立支援医療制度で医療費の負担を軽くする

うつ病の治療費が借金の原因になっている場合は、自立支援医療制度の利用を検討してみてください。

自立支援医療制度は、うつ病を含む精神疾患の治療にかかる医療費の自己負担を軽減する公的制度です。

うつ病の場合は「精神通院医療」に該当し、通院や服薬にかかる医療費の負担が原則1割となります。

「仕事は続けられているものの、医療費の負担が重い」と感じている方は、早めに自治体の障害福祉担当窓口や主治医に相談してみてください。

は、

参考：厚生労働省「自立支援医療制度の概要」

生活福祉資金貸付制度で生活費を確保する

うつ病が発症して収入が減少してしまった場合は、生活福祉資金貸付制度を利用するのもひとつの方法です。

生活福祉資金貸付制度は、所得の低い世帯や障害者世帯、高齢者を対象に、無利子または低利で生活に必要なお金を貸し付ける公的制度です。

主に、総合支援資金や福祉資金などがあり、生活の立て直しや一時的な生活費の不足を補う目的で利用できます。

利用には審査がありますが、生活の困窮度や収入状況などを考慮したうえで判断されるため、うつ病を理由に働けない期間がある場合でも相談できる可能性があります。

自治体の窓口や社会福祉協議会が相談窓口となっているため、まずは現在の生活状況や収入の見通しを伝え、利用できる制度があるか確認してみてください。

参考：厚生労働省「生活福祉資金貸付制度」

債務整理で借金の負担を軽くする

借金が膨らみ、返済そのものが重い負担になっている場合は、債務整理の利用も視野に入れてみてください。

債務整理とは、借金の減額や免除、返済方法の調整によって、生活再建を目指す法的手続きです。

うつ病を抱えていると、体調の影響で収入が不安定になったり、返済計画を立てるのが難しくなったりしてしまうケースもあります。

債務整理を利用すれば、利息のカットや元本の軽減などによって、毎月の返済額を無理のない金額まで抑えやすくなるのが特徴です。

手続きには、任意整理・個人再生・自己破産などがあり、それぞれ特徴や向いている人が異なります。

利用を検討する場合は、早めに弁護士や司法書士へ相談し、どの方法が自分に適しているのか確認しておくと安心です。

法テラスで費用を抑えて専門家へ相談する

「借金相談したくても費用が不安…」と、専門家への相談をためらっている方は、法テラスの利用を検討してみてください。

法テラスは、経済的に余裕のない方でも、安心して借金問題の解決を目指せるよう支援する公的機関です。

一定の条件を満たせば、無料で相談を受けられるほか、弁護士や司法書士の費用を立て替えてもらえる制度も利用できます。

費用面の不安を抱えやすいうつ病の方にとって、非常に心強い支援制度といえるでしょう。

参考：法テラス

うつ病の借金問題に強い弁護士・司法書士5選

うつ病を抱える方が相談先を決める際は、借金問題の解決だけでなく、解決後のアフターフォローや精神面の配慮があるかどうかも、非常に大切なポイントです。

以下では、うつ病と借金問題の解決に強い弁護士・司法書士を5選紹介します。

うつ病の方から「安心して相談できた」と評判の事務所のみを厳選していますので、今すぐ不安を軽くしたい方は、ぜひ無料相談を利用してみてください。

1.ウイズユー司法書士事務所

ウイズユー司法書士事務所は、うつ病と借金の悩みにも丁寧に寄り添う対応力が強みの司法書士事務所です。

借金問題の相談は関西エリアに対応しており、無料相談・法テラスの利用も可能です。

年中無休で相談を受け付け、解決実績は3万件以上あります。

口コミでも「相談する度に安心できた」「迅速な対応で助かった」と評価されており、精神的な不安を抱える方でも利用しやすい窓口といえるでしょう。

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ウイズユー司法書士事務所の口コミ

「非常に精神的不調が続いていましたが、迅速な対応、迅速な処置で助かりました」

引用：Googleクチコミ

2.グリーン司法書士法人

グリーン司法書士法人は、うつ病を抱えながら借金問題に悩む方への相談やサポートを積極的に取り組んでいる司法書士事務所です。

全国対応で相談は何度でも無料、着手金も不要のため、費用面に不安がある方でも利用しやすい体制が整っています。

債務整理の解決実績は52,000件以上あり、口コミでも「心が軽くなった」「親切・丁寧に対応してもらえた」と評判です。

メールやLINEでのオンライン相談にも対応しており、外出が難しい状況の方でも安心して相談できます。

グリーン司法書士法人に無料相談する（関東在住）

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グリーン司法書士法人の口コミ

「最初は初めてだったので不安もありましたけど、いろいろ親身に対応していただき、迅速な対応だったので本当に助かりました。だいぶ精神的にも楽になりました。今後もよろしくお願いします。」

引用：Googleクチコミ

3.司法書士法人アストレックス

司法書士法人アストレックスは、借金問題によってうつ病の症状が悪化している方にも配慮した対応が強みの司法書士事務所です。

相談料・着手金は不要で、分割払いや法テラスの利用も可能なため、費用面の不安を抑えながら解決を目指せます。

口コミでも「話しやすい先生だった」「対応がとにかく早い」と評価されており、早期解決を目指す方にとって非常に信頼性の高い相談先といえるでしょう。

司法書士法人アストレックスに無料相談する

司法書士法人アストレックスの口コミ

「まだ着手前ですが、相談だけでも親身になって聞いて頂き、契約する際の報酬金等も分割返済に応じて頂き、とても助かりました。精神的に追い込まれ絶望的な状況だったので今回勇気を出して依頼したのは正解だと思います。少し料金は高めですが、それに合った対応と、闇金に怯えて暮らす事になるなら、相談して毎月確りお支払いして安心を得た方が生活もしやすくなると思うので、正直妥当な金額だなとも思います。受付の女性の方も対応が良く優しく話を聞いて頂けました。司法書士の先生も話しやすく頼れそうな感じの先生でした。結果がどうであれ、少しでも安心出来る状況になれたのは助かりました。今回の件何卒宜しく御願い致します。」

引用；Googleクチコミ

4.弁護士法人　五常

弁護士法人五常は、うつ病と借金問題が深刻化している方にとって心強い弁護士法人です。

司法書士では対応できない高額な借金や、複雑な自己破産が必要なケースにも強みを発揮し、裁判所手続きを含めた債務整理を一貫して任せられます。

全国対応で相談は無料、法テラスの利用も可能です。

金銭的な負担を抑えながら、確実に手続きを進めたい方に適した相談先といえます。

弁護士法人 五常に無料相談する

弁護士法人　五常の口コミ

「とても親身になって話を聞いてもらえたので、精神的に楽になりました。うつ病に悩んでいましたが、優しく丁寧に対応してもらえて本当に安心できました。」

5.司法書士法人TOT

司法書士法人TOTは、うつ病を抱える方でも安心して借金問題の解決を目指せる司法書士事務所です。

相談無料で着手金も不要のため、費用の負担を抑えながら相談を進められます。

メールやLINEでの相談にも対応しており、外出や対面が辛い状況の方でも、自分のペースで無理なく相談できる点も特徴です。

口コミでも「今後の流れを丁寧に説明してくれた」「素早い対応で本当に助かった」と評価されており、初めて専門家へ相談する方や、安心感を重視したい方に向いている相談先といえるでしょう。

司法書士法人TOTに無料相談する

司法書士法人TOTの口コミ

「悪徳な副業詐欺にあい体調も崩し、すごく不安になり、どうしたらいいかと色々考えていたときサイトをみて藁をも掴む気持ちで相談させていただき、全額取り戻して頂けました。多く依頼の方おられると聞いたのでこんな早くかえってくると思ってなかったのでほんと感謝です。事務手数料や報酬等で引かれた分はありますが、すぐに相談して本当によかったです。」

引用；Googleクチコミ

うつ病で借金に悩む人によくある質問

以下では、うつ病で借金に悩む人から特に多く寄せられる質問を3つ紹介します。

今の状況でも取れる選択肢があるのかを知っておくだけでも、不安や焦りを少しずつ和らげられるはずです。

無職や休職中でも債務整理できますか？

はい、無職や休職中でも債務整理は可能です。

債務整理は「今後の返済を続けられるかどうか」を基準に判断されるため、仮にうつ病によって現在職に就いていなくても、手続きを検討できます。

一時的に働けていない場合や、復職の見通しが立たない状況であっても、状況に応じた債務整理方法を選べば解決を目指せます。

うつ病が原因で返済できない場合、自己破産は認められますか？

はい、うつ病が原因で返済ができなくなった場合でも、自己破産が認められる可能性は十分にあります。

自己破産は、失業や病気などの事情により、返済が困難になった場合に利用される制度です。

うつ病が原因で働けず、収入の見通しが立たない状況であれば、「支払不能」と判断され、裁量免責を受けやすくなります。

うつ病で自己破産を検討している方は、診断書や生活状況、借金に至った経緯などを整理したうえで、弁護士へ相談すると安心です。

うつ病で借金癖が治らず繰り返してしまうときはどうすればいいですか？

うつ病で借金癖が治らず、同じ状況を繰り返してしまう場合は、債務整理などの法的な解決だけではなく、うつ病の治療を優先しながら、借金を抱えない仕組みを整えるのが重要です。

借金を繰り返さないためにも、クレジットカードの解約や借入れ制限を行い、安易にお金を借りられない環境をつくりましょう。

あわせて債務整理を進めれば、返済のプレッシャーも軽くなり、治療にも専念しやすくなります。

まとめ：うつ病と借金に限界を感じたら早めの相談を

うつ病と借金の問題には、生活保護や障害年金、自立支援医療制度、債務整理など、今の状況でも利用できる支援策はあります。

借金返済が難しい場合でも、こうした支援を活用すれば、返済へのプレッシャーを軽くできます。

うつ病と借金が重なり、心身に限界を感じたら、できるだけ早めに弁護士や司法書士へ相談してみてください。

専門家に相談すれば、治療や生活への影響を踏まえたうえで、無理のない解決方法を提案してもらえます。

これ以上自分を追い詰める前に、頼れる制度と相談先があることを知り、自分の生活と心を守りましょう。