ギルドからの「最後通告書」は時効で支払い不要|放置と電話に要注意

- ギルドの請求を放置していると本当に裁判を起こされる
- 5年以上前の借金であればギルドの借金は時効になっている場合がある
- 時効は勝手に成立する訳ではないので司法書士や弁護士に依頼
- ギルドに電話をしてしまうと借金の支払い義務が戻ってしまう
- ギルドは分割請求を認めず一括請求してくる
- ギルドの請求により給料や車などが差し押さえにあい、自己破産してしまう方も多い
- ギルドから「最後通告書」が届いたら、まずは専門知識のある法律家へ相談を

ギルドからの最後通告書とは
「最後通告書」とは、債権者が債務者に対して最終的な支払いの催促をするために送付する通知書です。
ギルドから届く最後通告書には、「〇日までに支払わなければ法的手続を取る」といった強い文言が記載されていることが多く、受け取った側に強い不安とプレッシャーを与えます。
最後通告書
日頃弊社をご利用頂きまして誠にありがとうございます。
株式会社ギルド「最後通告書」より引用
再三の請求にもかかわらず、未だ貴殿よりお支払頂いておりません。長期にわたり債務不履行の状態が継続しております。貴殿にも相当なご事情があるものと察しますが、このままの状況が続きますと、法的手続等の検討をせざるを得ません。つきましては、2025年〇月〇日までに「請求金額欄」にお⽰記しております金額をお⽀払い下さい。また、期日までにご返済が困難な場合、返済計画のご相談を承りますので、弊社窓口までにご連絡願います。尚、本書は、2025年〇月〇日現在で作成しておりますので、本書と入れ違いにご入金されている場合は、ご了承願います。
実際に、放置したことで裁判を起こされ、給料や財産を差し押さえられたという事例も多数あります。
無視せず、まずは落ち着いて内容を確認し、早急に専門家へ相談することが重要です。
請求金額の例
ご請求金額 | 220万7,000円 | ||
---|---|---|---|
ご請求金額の内訳 | |||
前回不足金額分 | 利息金額分 | 損害金金額分 | 元金分 |
0円 | 7,000円 | 190万円 | 30万円 |
ギルドからの請求は20万円~30万円の元金に対して、100万円~200万円弱の損害金が加算されて請求されることが多いです。そして、ギルドに電話をしてしまうと、これらの支払いを本当にしなければならなくなる可能性があります。
かと言って放置をすると、後から本当に裁判をしてきますので適切な対応が必要です。

何故、ギルドから連絡が来るのか
ギルドは、過去に貸し付けた債権を回収するための業務を行っている会社です。
もともとは「ハッピークレジット」という社名で運営されており、その後「トライト」「ヴァラモス」と社名変更を繰り返し、現在は「株式会社ギルド」として活動しています。
すでに貸金業の登録は取り消されているものの、過去の債権を引き続き回収しています。
つまり、ギルドから連絡が来るということは、過去にその系列の会社と契約があった可能性が高いということです。
5年以上前の借金であれば時効が成立している場合がある
消費者金融や信販会社からの借金は、最終返済日から5年が経過していれば、消滅時効を援用できる可能性があります。
時効が成立する条件(一般例)
- 最後の返済から5年以上が経過している
- 裁判や督促などの法的手続きがされていない
- 相手と返済交渉(電話・文書含む)をしていない
ただし、時効は自然に成立するものではありません。「時効援用」という手続きを行う必要があり、法律の専門知識が必要です。
放置は絶対にNG、裁判を起こされ差し押さえのリスク有
「最後通告書」を放置するとギルドは本当に裁判を起こしてきます。
実際、裁判所から「訴状」や「支払督促」が届いた相談事例も多く、実際に差し押さえや自己破産に追い込まれてしまった方も少なくありません。
差し押さえ対象の一例
- 給与
- 銀行口座
- 自動車などの財産
酷い場合には、返済不能となり自己破産へ追い込まれることもあります。理由は、ギルドは分割払いを認めず、一括請求への強いこだわりがあるためです。
放置は絶対に避け、速やかに対応することが肝心です。
ギルドに電話もNG、時効がリセットされる恐れがある
借金に心当たりがあり、不安でついギルドに連絡してしまいたくなる気持ちは分かります。
しかし、ここが大きな落とし穴です。
債務者が電話などで支払いの意思を示してしまうと、時効のカウントがリセット(中断)されます。これが「債務の承認」とみなされ、たとえ5年以上が経過していても時効の援用ができなくなってしまいます。
重要:ギルドに直接連絡する前に、必ず法律の専門家へ相談しましょう。

ギルドについて

ギルドは、大阪市に本社を置く会社で、過去に「ハッピークレジット」「トライト」「ヴァラモス」など複数の商号を使用していました。
現在は貸金業者ではないものの、これらの旧商号で締結された債権の回収を行っています。
ギルドの特徴として、
- 分割払いに一切応じない(基本的に一括請求)
- 書面での請求を行い、内容証明郵便で強い言葉を使う
といった傾向があります。
「最後通告書」や「訴状」が届いた場合も、驚かず、冷静に対処しましょう。
最後通告書が届いたら、当事務所へご連絡ください
「ギルドからの請求で不安になっている」「この借金は時効なのでは?」という方は、時効援用の実績が豊富な当事務所へご相談ください。
- 時効が成立しているかどうか、無料で診断
- 必要に応じて、内容証明郵便での時効援用手続きを代行
- 裁判を起こされている場合は、答弁書の作成支援も対応可能
あなたの大切な財産や生活を守るために、まずは一歩、私たちにご相談ください。
※この記事は、ギルドからの請求に対する対応に特化した情報提供を目的としています。
個別の状況により対応が異なるため、正確な判断には専門家のサポートが必要です。
