「債務整理をすると周囲の人からクズだと思われる?」
「債務整理のイメージはどんな感じ?」
最近はインフレや物価高騰の影響で、家計のやりくりが一気に苦しくなっています。生活費を補うために借金を選ばざるを得ず、返済に悩む人も決して珍しくありません。
一方で、いざ債務整理を検討すると「逃げた人だと思われないか」「人として終わりだと思われないか」と、不安を感じて一歩を踏み出せない人も多いのが現実です。
しかし実際のところ、債務整理は本当に“クズ扱い”される行為なのでしょうか。それとも世間のイメージが一人歩きしているだけなのでしょうか。
この記事では、債務整理に対する印象を解説し、クズだと思われがちな理由やよくある誤解を整理します。
債務整理は本当にクズ扱いされるのか調査!

債務整理を考えたとき、「手続きをしたら周りに軽蔑されるのでは」と不安になる人は少なくありません。
ただ、世間のイメージは感情的な言葉だけが一人歩きしやすく、実態とズレているケースもあります。
そこでここでは、できるだけ客観的なデータや傾向をもとに、債務整理が「クズ扱い」に直結するのかを整理します。
【結論】クズだと感じる人は少数で多くはよくわかっていない
まずはじめに結論からいうと、借金の債務整理をしてもクズだと感じる人はそこまで多くはありません。
ではなぜ、インターネットやSNSでは「債務整理 = クズ」のようなイメージを持つ人が多いのでしょうか?
原因は複数ありますが、これは日本文化に根付く「安定志向」が最も強く影響しているかもしれません。
日本では昔から公務員や大手企業の会社員など、いわゆる安定職が人気になる傾向が強いです。
他にも、終身雇用が当たり前のように考えられていることからも、日本人がいかに安定を強く求める民族かがわかるでしょう。
一方で、その価値観が強いほど「お金のトラブル=人生設計が崩れた人」という見られ方が生まれやすくなります。
そのため、「債務整理=クズ」という声が大きく見えても、その多くは“よく知らないまま何となく怖がっている”だけ、ということが少なくないのです。
借金に対してネガティブなイメージは約6割
ミライ研が1万人規模で実施した「住まいと資産形成に関する意識と実態調査」(2023年)では、お金を借りる(ローンを使う/借金をする)ことのイメージについての結果を公表しています。
参考:住まいと資産形成に関する意識と実態調査|三井トラスト 資産のミライ研究所(ミライ研)
本調査によると、「できれば借金はしないほうが良い」と答えた人が61.7%でした。
つまり、日本では「借金=できれば避けたいもの」と感じる人が一定数いるのは事実です。
ただし、ここで押さえておきたいのは、この数字は借金をした人の人格評価を示すものではないという点です。
多くの人がネガティブに感じる理由は、「利息がかかる」「返済が滞ったらどうしよう」といった不安が先に立ちやすいからで、必ずしも「借りた人=だらしない」「クズだ」と決めつけているわけではありません。
むしろ、住宅購入ではローン利用が一般的であることに触れられており、現実には“必要に応じて借入を選ぶ”人も多いことがうかがえます。
このように、借金に慎重な空気がある一方で、借入そのものが直ちに「人としての評価を落とす行為」だと考えられているとは限りません。
そもそも債務整理を詳しく知らない人が多い
債務整理をクズだと感じる人の多くは、そもそも「債務整理=全財産没収」と理解している人も少なくありません。
実際、インターネットやSNSを確認したところ、債務整理という言葉は聞いたことがあっても、内容までは把握していない人が多い傾向でした。
特に「家も車も全部なくなる」「人生が終わる手続き」といった極端なイメージが目立ちますが、これは制度の一部だけが強調された誤解に近いといえます。
債務整理にはいくつか種類があり、状況に応じて選べるにもかかわらず、そこまで知られていないため「よくわからない=怖い」と結びつきやすいのです。
その結果、債務整理への否定的な声は強い断罪というよりも、知識不足や思い込みから生まれているケースが多くなります。
クズのイメージで最も多いのは返済から逃げる(連絡を断つ・踏み倒す人
「債務整理をした人がクズだ」と言われる場面をよく見ていくと、その多くは債務整理という手続き自体ではなく、借金から逃げるような行動と結びつけて語られています。
具体的には、債権者からの連絡を無視する、支払う意思を示さず放置する、いわゆる「踏み倒し」のような対応です。
返済が難しくなった事情そのものよりも、誠実に向き合おうとしない態度が強い不信感を生み、「クズ」という極端な言葉につながりやすいのです。
一方で、債務整理は返済不能に陥った状況を法的に整理し、債権者と向き合ったうえで解決を図る手続きです。
連絡を断って逃げる行為とは性質がまったく異なり、「返さない」のではなく「返し方を整理する」ための制度といえます。
したがって、強く非難されやすいのは債務整理を選んだことではなく、問題から目を背け続ける行動そのものだと考えるのが自然でしょう。
債務整理がクズと思われるのはなぜ?

ここまで見てきたとおり、債務整理そのものが原因で一方的に「クズ扱い」されるとは限りません。
それでも不安が消えないのは、債務整理に関して“誤解されやすいポイント”がいくつもあり、断片的な情報だけでネガティブに結びつけられやすいからです。
このセクションでは、債務整理が悪い印象を持たれやすい代表的な理由を次の3つに分けて整理します。
- 債務整理が「踏み倒し」だと思われているから
- 官報やブラックリストのイメージが過剰に怖がられているから
- 借金の原因(浪費・ギャンブル)と債務整理が混同されているから
①債務整理が「踏み倒し」だと思われているから
1つ目の理由は、債務整理が「借金を踏み倒すための手段」だと誤解されやすいことです。
返済額が減ったり利息がカットされたりする話だけが先に広まると、「結局、払わずに逃げたのと同じ」と感じる人も出てきます。
加えて最近では、ネット広告や動画広告で「あなたの借金、帳消しにできます!」「まだ借金で悩んでいるんですか?」といった煽り気味の文言が目立つのも、誤解を強める原因になりがちです。
こうした広告はインパクト重視で制度の前提や条件が省かれやすく、債務整理がまるで魔法のように見えてしまいます。
しかし実際の債務整理は、債権者や裁判所の手続きに沿って整理する法的に正式な手段の一つです。
連絡を断って放置する踏み倒しとは性質がまったく違い、「返せる形に立て直すための手続き」と考えるのが自然でしょう。
②官報やブラックリストのイメージが過剰に怖がられているから
2つ目の理由は、官報やいわゆるブラックリストのイメージが必要以上に怖がられていることです。
「官報に載る=人生が終わる」「ブラックになったら社会生活ができない」といった話が独り歩きすると、債務整理そのものが危ない行為のように見えてしまいます。
ただ、官報は世間に晒し者にするためのものではなく、法的な手続きの透明性を保つために公告する役割があります。
また、ブラックリストも「名簿が出回る」という意味ではなく、一定期間はローンやクレジットの審査に通りにくくなる、といった実務上の影響を指すのが一般的です。
こうした点が正しく理解されないまま、「載る」「ブラック」という言葉の強さだけで恐怖が膨らむと、債務整理への印象が一気に悪くなります。
③借金の原因(浪費・ギャンブル)と債務整理が混同されているから
3つ目の理由は、借金をした理由が浪費やギャンブルだったケースの印象が強く、債務整理までセットで語られやすいことです。
「どうせ遊びに使ったんでしょ」「自業自得なのに帳消しにするのはズルい」といった見方が混ざると、「債務整理=だらしない人」の手段のように受け取られてしまいます。
ただ実際には、借金の原因は人によってまったく違います。
生活費の不足、収入減、病気や失業、家族の事情など、浪費とは無関係に追い込まれるケースもありますし、同じ債務整理でも背景はさまざまです。
したがって、債務整理は原因の善悪を裁く制度ではなく、返済が難しくなった状況を現実的に立て直すための手続きだと捉えることが大切です。
債務整理はクズではないと言える理由3つ

ここまで見てきたように、債務整理にはさまざまな誤解があるのが現状です。
しかし、制度の位置づけや手続きの中身を冷静に見れば、債務整理をしたからといって「クズ」と決めつけるのは筋が通りません。
ここでは、債務整理がクズではないと言える理由を次の3つに分けて解説します。
- 債務整理は法律で認められた借金問題の解決手段であるから
- 夜逃げや放置と違い、借金と向き合うための手続きであるから
- 任意整理や個人再生は返済を続けるため責任放棄ではないから
①債務整理は法律で認められた借金問題の解決手段であるから
1つ目の理由は、債務整理が個人の判断や裏技のようなものではなく、法律で正式に認められた借金問題の解決手段だからです。
「クズ」「逃げ」といった感情的な評価とは別に、制度としての位置づけを見れば、債務整理は社会的に正当な手続きだとわかります。
実際、個人再生の根拠となる民事再生法では、その目的について次のように定められています。
第一条 この法律は、経済的に窮境にある債務者について、その債権者の多数の同意を得、かつ、裁判所の認可を受けた再生計画を定めること等により、当該債務者とその債権者との間の民事上の権利関係を適切に調整し、もって当該債務者の事業又は経済生活の再生を図ることを目的とする。
引用:民事再生法 第1条|e-Gov法令検索
この条文が示しているのは、債務整理が誰かを罰したり切り捨てたりするための制度ではなく、行き詰まった経済状況を立て直すための仕組みだという点です。
したがって、国が法律として定め、裁判所が関与する制度である以上、債務整理は「ズルをする行為」でも「恥ずべき抜け道」でもありません。
②夜逃げや放置と違い、借金と向き合うための手続きであるから
2つ目の理由は、債務整理が「借金から逃げる行為」ではなく、借金と向き合って現実的に整理するための手続きだからです。
債務整理は弁護士や司法書士を通じて債権者と調整したり、裁判所の手続きに沿って返済計画を立て直したりする方法です。
つまり、問題を隠すのではなく、関係者と向き合いながら「返せる形」に整えていくための選択肢だといえます。
だからこそ、債務整理は責任から逃げる行為ではなく、むしろ借金問題を現実的に解決しようとする行動として捉えるのが自然だといえるでしょう。
③任意整理や個人再生は返済を続けるため責任放棄ではないから
3つ目の理由は、債務整理の多くが「返済をやめる手続き」ではなく、返済を続けるために条件を整える手段だからです。
債務整理と聞くと、すべての借金を投げ出すような印象を持たれがちですが、実際には状況に応じた方法が用意されています。
たとえば、債務整理には次のような種類があります。
- 任意整理:将来利息や遅延損害金をカットし、元本を分割で返済していく方法
- 個人再生:裁判所の認可を受けた再生計画に基づき、借金を大幅に減額したうえで原則3年ほどかけて返済を続ける方法
- 自己破産:支払い能力がない場合に、裁判所を通じて返済義務を免除してもらう方法
このように、任意整理や個人再生は「どうすれば現実的に返せるか」を前提にした手続きであり、責任を放棄するものではありません。
自己破産についても、生活を立て直すための最終手段として法律で認められた制度です。
つまり、債務整理が一括りに「クズ」「無責任」と決めつけられるような性質のものではないことは、制度の中身を見れば明らかでしょう。
債務整理でクズ扱いされるのが怖い人がよく抱える誤解

債務整理に関する不安の中身をよく見ると、制度の一部だけが強調されていたり、話が極端に膨らんでいたりする誤解が混ざっているケースも少なくありません。
ここでは、クズ扱いされるのが怖い人が特に抱えやすい誤解を3つご紹介します。
- 家族や会社をにバレて人生終わりになるかもしれない
- 財産がすべてなくなるかもしれない
- 一生ブラックリストに載るかもしれない
以降では、それぞれがどこまで事実でどこからが思い込みなのかを、手続きの違いも踏まえながらわかりやすく解説していきます。
①家族や会社をにバレて人生終わりになるかもしれない
1つ目のよくある誤解は、「債務整理をしたら家族や会社にバレて人生終わりになる」というものです。
借金の話題は言いづらく、最悪のケースを想像してしまいやすいのですが、「債務整理=即バレ」というわけではありません。
たとえば、弁護士・司法書士が債権者に受任通知を送った場合、貸金業者からの直接の督促が止まるのが一般的で、連絡が周囲に飛び火し続ける状態は抑えやすくなります。
会社に知られたら即解雇といったイメージも強いですが、解雇は「客観的に合理的な理由」と「社会通念上の相当性」が必要で、理由を欠く解雇は無効とされています。
しかし、自己破産では官報に掲載される仕組みがあるため、ゼロリスクとは言い切れません。
とはいえ「官報に載る=すぐバレて人生終了」と直結するものでもなく、現実には“どの手続きを選ぶか”“どう進めるか”でリスクは大きく変わるのです。
②財産がすべてなくなるかもしれない
2つ目のよくある誤解は、債務整理をしたら全財産がなくなってしまうというものです。
たしかに、自己破産ではお金に換えられる財産がある場合、手続きの中で整理されることがあります。
ただし、「全部取り上げられて何も残らない」という仕組みではありません。
先述したように、債務整理には複数の種類があり、財産への影響はそれぞれ異なります。
たとえば、任意整理や個人再生は状況に合わせて返済方法を組み直す手続きなので、「財産を処分して終わり」という話とは別物です。
このように、「債務整理=全財産没収」と決めつけるのは早計です。
③一生ブラックリストに載るかもしれない
3つ目のよくある誤解は、「債務整理をしたら一生ブラックリストに載る」というものです。
しかし実際には、いわゆるブラックリストという名簿が半永久的に残り続けるわけではありません。
そもそもブラックリストとは、信用情報機関に一定の情報が登録されている状態を指す通称です。
たとえばCIC(指定信用情報機関)は、信用情報の取り扱いについて以下のように説明しています。
信用情報の種類毎に保有期間(登録されている期間)を定め、期間経過後には抹消しています。
引用:よくある質問|CIC
JICC(日本信用情報機構)では契約終了後おおむね5年以内、全国銀行協会(KSC関連)でも官報情報の登録期間は最長7年とされており、いずれも永久に残る仕組みではありません。
もちろん、登録期間中はクレジットカードやローンの審査に通りにくくなるなどの影響はあります。
ただ、「一生終わり」「社会から排除される」といったイメージは現実とは異なり、一定期間を過ぎれば状況はリセットされていきます。
債務整理のメリット・デメリットは?クズではなく再スタートになるポイント

債務整理を「恥ずかしいもの」「逃げの手段」と捉えてしまうと、不安ばかりが膨らんで判断が止まりがちです。
ですが実際には、メリットとデメリットを正しく把握すれば、債務整理はクズ扱いされる行為ではなく、生活を立て直すための現実的な選択肢として見えてきます。
以下では、債務整理を再スタートにつなげるために押さえておきたいメリット・デメリットをわかりやすく解説していきます。
メリット①:返済負担を整理して生活を立て直せる
債務整理の最も大きなメリットは、無理のある返済状況を一度リセットし、現実的に続けられる形へ整理できる点にあります。
毎月の返済に追われ、生活費が足りなくなる状態が続くと精神的にも余裕を失いやすくなりますが、債務整理によってその悪循環を断ち切ることが可能です。
たとえば任意整理では、将来利息や遅延損害金をカットしたうえで、元本を分割で返済していく形に調整します。
家計に余裕が生まれることで、仕事や家族との関係を落ち着いて見直せるようになる点も、再スタートにつながる重要なポイントといえるでしょう。
メリット②:専門家に依頼すれば督促が止まり精神的負担が軽くなる
もう一つ大きなメリットは、弁護士や司法書士といった専門家に依頼することで、借金の督促による精神的な負担が大きく軽くなる点です。
返済が遅れがちな状態では、電話や郵送での督促が続き、「また連絡が来るのでは」と常に不安を抱えてしまいがちです。
しかし、専門家が介入して債権者に受任通知を送ると、ほとんどのケースで本人への督促は止まります。
日常的に鳴っていた電話や通知に追われなくなることで気持ちが落ち着き、冷静に今後の対応を考えられるようになるはずです。
このように、債務整理は金銭面だけでなく、追い詰められた状況から一度距離を置くための手段でもあり、再スタートを切るうえで見逃せないメリットといえるでしょう。
デメリット①:信用情報に影響が出るためローンやクレカが一定期間使いにくい
債務整理のデメリットとしてまず押さえておきたいのは、信用情報に影響が出ることで、一定期間はローンやクレジットカードが使いにくくなる点です。
いわゆる「ブラックリスト」という言い方をされますが、実際は信用情報機関に登録されている情報の影響で、審査が通りにくくなる状態を指します。
他にも、信用情報に影響が出ると次のような不便が起こりやすくなります。
- クレジットカードの新規作成や更新が難しくなる
- 各種ローン(住宅ローン・自動車ローン・教育ローンなど)が組みにくくなる
- スマホ本体の分割払いなど、分割契約の審査に通りにくくなる
ただし、これは「一生使えない」という話ではなく、一定期間が経過すれば状況は変わります。また、現金払いやデビットカードなどで代替しながら生活を回すことも可能です。
デメリット②:保証人がいる借金は保証人に影響が出ることがある
もう一つ注意しておきたいデメリットは、保証人が付いている借金を債務整理すると、保証人に影響が及ぶ可能性がある点です。
具体的には、次のような悪影響が出ることがあります。
- 本人が返済できなくなることで、保証人に返済の請求がいく
- 一括返済を求められ、保証人が金銭的な負担を負う可能性がある
- 保証人の信用情報にも影響が出る場合がある
ただし、任意整理や個人再生では「どの借金を対象にするか」によって、保証人への影響を調整できるケースもあります。
そのため、保証人がいる借金がある場合は、手続きを始める前に専門家へ必ず相談し、影響を最小限に抑える進め方を検討することが重要です。
借金500万円で債務整理(任意整理)した場合の返済シミュレーション

ここでは、債務整理をざっくりイメージするために、債務整理の中でも最も利用頻度が高い「任意整理」のシミュレーションをしてみましょう。
シミュレーションの前提条件は以下のとおりです。
- 借金総額:500万円
- 借入先:消費者金融・カードローン(複数社想定)
- 年利:15%
- 任意整理後:将来利息カット、返済期間5年(60回)
この条件の元で、任意整理をした場合としなかった場合で比較した結果が以下の表です。
| 任意整理しない場合 | 任意整理した場合 | |
|---|---|---|
| 借金総額 | 500万円 | 500万円 |
| 将来利息 | あり | カット |
| 月々の返済額 | 約15万円 | 約8.3万円 |
| 返済期間 | 不透明・長期化しやすい | 約5年で完済 |
| 完済の見通し | 立ちにくい | 明確 |
このように、任意整理をすると将来利息がカットされ、毎月の返済額が現実的な水準まで下がるのが大きな特徴です。
返済総額そのものは変わらなくても、「いつまでに、いくら払えば終わるのか」が明確になるため、生活設計を立て直しやすくなります。
あくまで一例ではありますが、返済の見通しが立たない状態から完済までの道筋が見える状態に変わるという点が、このシミュレーションで押さえておきたいポイントです。
債務整理でクズに思われたくない人が取るべき行動3つ

ここからは、債務整理でクズ扱いされる不安を減らしつつ、現実的に状況を動かすための行動を3つご紹介します。
- まずは借金の状況を整理して大まかな総額を把握する
- 保証人がいる場合は連絡をとっておく
- 弁護士か司法書士のどちらかに相談する
以降では、それぞれの行動をなぜ先にやるべきなのかも含めてわかりやすく解説していきます。
①まずは借金の状況を整理して大まかな総額を把握する
最初にやるべきことは、感情的に「どう思われるか」を考える前に、今の借金の状況を冷静に整理することです。
なお、この段階では細かく正確な数字を出す必要はありません。
次のような情報をわかる範囲で書き出してみるだけで十分です。
- 借入先(消費者金融、カードローン、銀行など)
- 借金の残高(おおよそでOK)
- 毎月の返済額
- 返済が遅れているかどうか
全体像が見えてくると、「本当に返済が回らない状態なのか」「整理すれば立て直せるのか」が客観的に判断しやすくなります。
また、弁護士や司法書士に相談する際も、この整理ができているだけで話がスムーズに進み、「行き当たりばったりで逃げている」という印象を持たれにくくなります。
②保証人がいる場合は連絡をとっておく
次に確認したいのは、保証人が付いている借金があるかどうかです。
保証人がいる借金を債務整理の対象にすると、手続きの内容によっては保証人に請求がいく可能性があり、何も知らないまま連絡が届くと人間関係のトラブルに発展しやすくなります。
ここで大切なのは、「迷惑をかけないために黙って進める」ではなく、突然の請求で驚かせないために先に一言入れておくという発想です。
たとえば「返済が厳しくなってきて、専門家に相談して整理方法を考えている」「あなたに影響が出る可能性があるから先に伝えておきたかった」といった形で十分です。
保証人がいる場合は債務整理を自分だけの問題として進めないことが、結果的にクズ扱いされにくい進め方につながります。
③弁護士か司法書士のどちらかに相談する
最後に大切なのは、一人で抱え込まず、弁護士か司法書士のどちらかに相談することです。
ただし、弁護士と司法書士には以下のような役割の違いがあります。
| 弁護士 | 司法書士 | |
|---|---|---|
| 相談できる借金額 | 制限なし | 原則140万円以下/1社 |
| 裁判対応 | すべて対応可能 | 簡易裁判所のみ |
| 対応できる手続き | 任意整理・個人再生・自己破産すべて | 主に任意整理・書類作成 |
| 向いているケース | 借金総額が大きい/トラブルが複雑 | 比較的シンプルな借金問題 |
借金額が大きい場合や個人再生・自己破産も視野に入れるなら弁護士、借金が比較的少なく、任意整理を中心に考えているなら司法書士、というのが一つの目安です。
誰にも相談せずに放置するより、専門家に状況を説明して動き出すこと自体がクズ扱いされにくい行動だといえるでしょう。
債務整理でクズに思われたくない人におすすめの弁護士・司法書士3選!

ここでは、債務整理でクズに思われたくない人におすすめの弁護士・司法書士を3社厳選してご紹介します。
以降では、それぞれの事務所の特徴や料金体系、口コミなどを紹介していくので、債務整理を検討している方はぜひ参考にしてください!
1.ウイズユー司法書士事務所

| 無料相談の可否 | 可(電話・WEBで無料相談可能) |
|---|---|
| 任意整理の費用 | 相談料:無料(何度でも0円) 着手金:無料 減額報酬:無料 報酬金:1社あたり 11,000円~110,000円(税込)※債務残高により変動 |
| 個人再生の費用 | 住宅ローン特則なし:528,000円(税込)~ 住宅ローン特則あり:583,000円(税込)~ ※別途、予納金や申立印紙代が必要 |
| 自己破産の費用 | 基本費用:473,000円(税込)~ 管財事件の場合:基本費用に加え 55,000円(税込)~ その他の費用:予納金、申立印紙代、管財人報酬(200,000円~) |
| 対応地域 | 全国対応 |
| 受付時間 | 電話相談:平日 9:00~21:00 / 土日祝 9:00~18:00 メール相談:24時間365日受付 |
| 相談形式 | 電話:9:00~21:00(平日) / 9:00~18:00(土日祝) メール:24時間受付 |
ウイズユー司法書士事務所は、これまでに3万件以上の借金問題を解決してきた実績を持つ司法書士事務所です。
同事務所の特徴は、相談時に依頼者の収支状況や生活背景を丁寧にヒアリングしたうえで、無理のない解決方法を提案している点です。
料金体系は、任意整理が1社あたり11,000円〜110,000円で、債務額に応じて費用が変わる仕組みを採用しています。
金額だけを見ると相場と比べて標準的からやや高めに見えますが、分割払いに対応している点や、実績を考慮すると決して高い料金とは言えません。
これらの特徴から、借金の件数や状況が複雑な人や、闇金問題など周辺トラブルも含めて一本化して相談したい人におすすめできる司法書士事務所です。
\【全国対応】相談実績80,000件以上!/
ウイズユー司法書士事務所の口コミ
スタッフの皆さんがとても親切で、分からないことや困ったことがあってもすぐに対応してくれました。 最後まで丁寧にサポートしていただき、納得のいく結果が得られて本当に感謝しています。 いつもこちらの立場になって考えてくれる姿勢が伝わってきて、とても安心できました。 信頼できる素敵なチームだと思います。 同じく在留などのことで悩んでいる方にも、ぜひおすすめしたいです!ありがとうございました!
引用元:Googleレビュー
2.グリーン司法書士法人

| 無料相談の可否 | 可(時間無制限・司法書士または行政書士が対応) |
|---|---|
| 任意整理の費用 | 着手金:0円 基本料金(1社あたり):19,800円~(税込21,780円~) 過払い金返還成功報酬:取り戻した額の20%(税込22%) 裁判回収の場合:25%(税込27.5%) 減額成功報酬:なし |
| 個人再生の費用 | 着手金:0円 基本料金:300,000円(税込330,000円) (※2社以降、1社ごとに20,000円(税込22,000円)追加) 住宅ローン特則計画案付き:+50,000円(税込55,000円) |
| 自己破産の費用 | 着手金:0円 同時廃止事件:240,000円(税込264,000円)~ 管財事件:390,000円(税込429,000円)~ (※2社目以降、1社ごとに19,000円(税込20,900円)追加) |
| 受付時間 | 平日 9:00~20:00 / 土日祝 10:00~17:00 |
| 相談形式 | オンライン相談:全国対応 来所相談:各事務所で対応 電話相談:無料・時間無制限 |
グリーン司法書士法人は、債務整理の解決実績52,000件以上を掲げる司法書士法人です。
相談は無料で受け付け、依頼後は受任通知によって督促や取り立てを止める流れに入ります。
さらに着手金0円で手続きを始められて分割払いにも対応するため、手元資金に余裕がないタイミングでも相談しやすいです。
料金体系は、任意整理が1社あたり基本料金21,780円(税込)からで、借入状況に応じて総額が変わります。
標準的な水準の料金体系と言えますが、着手金0円でスタートできる点と分割払いに対応する点を踏まえると、初期負担を抑えて解決まで持っていきたい人には相性が良い料金設計です。
まずは督促を止めて生活を立て直しながら債務整理を進めたい人や、着手金を用意するのが難しく分割払いを前提に検討したい人におすすめできる司法書士法人といえるでしょう。
グリーン司法書士法人の口コミ
最初の電話対応、先生からの連絡はスムーズでした。こちらからの内容も直ぐ理解され待たされることなく相談でき、的確なアドバイスをいただくことができます。
引用元:Googleレビュー
3.司法書士法人アストレックス

| 無料相談の可否 | 可(電話・WEBで無料相談可能) |
|---|---|
| 任意整理の費用 | 着手金:無料 基本報酬:1社あたり 11,000円(税込) 成功報酬:過払い金返還額の18%(訴訟の場合20%) 減額報酬:なし 事務手数料:別途必要 |
| 個人再生の費用 | 申立書類作成費用: ・住宅資金特別条項なし:330,000円(税込)+実費 ・住宅資金特別条項あり:385,000円(税込)+実費 再生委員報酬:15万~25万円程度(裁判所決定) 債権者数加算:6件以上で1件につき11,000円(税込)加算 事務手数料:別途必要 |
| 自己破産の費用 | 申立書類作成費用: ・同時廃止事件:330,000円(税込)+実費 ・管財事件:385,000円(税込)+実費 管財費用:20万~50万円程度(裁判所決定) 債権者数加算:6件以上で1件につき11,000円(税込)加算 事務手数料:別途必要 |
| 対応地域 | 全国対応 |
| 受付時間 | 9:00~21:00(土日祝日も対応) |
| 相談形式 | 電話:フリーダイヤル(0120-242-018) メール:公式サイトの問い合わせフォーム |
司法書士法人アストレックスは、闇金対応の相談実績4万件・受任約1万件・解決実績1万件以上を持つ司法書士法人です。
債務整理では、任意整理・個人再生・自己破産に加えて過払い金請求や特定調停まで扱い、状況に応じて選択肢を広く持てる点が特徴です。
任意整理では減額報酬を取らない方針も掲げているため、返済条件の調整とあわせて費用面の見通しを立てやすいでしょう。
料金体系は、任意整理が1社22,000円(税込)からで、別途事務手数料がかかります。
金額設定は相場と比べてかなり安めで、減額報酬なしの方針も踏まえるとかなりコスパ面は優秀といえるでしょう。
これらの特徴から、費用を抑えつつ減額報酬なしの方針で見通しを立てたい人、さらに平日昼に時間が取れず休日も含めて相談したい人におすすめできる司法書士法人です。
\司法書士が闇金業者と即日交渉!/
司法書士法人アストレックスの口コミ
まだ着手前ですが、相談だけでも親身になって聞いて頂き、契約する際の報酬金等も分割返済に応じて頂き、とても助かりました。
精神的に追い込まれ絶望的な状況だったので今回勇気を出して依頼したのは正解だと思います。
少し料金は高めですが、それに合った対応と、闇金に怯えて暮らす事になるなら、相談して毎月確りお支払いして安心を得た方が生活もしやすくなると思うので、正直妥当な金額だなとも思います。
受付の女性の方も対応が良く優しく話を聞いて頂けました。司法書士の先生も話しやすく頼れそうな感じの先生でした。
結果がどうであれ、少しでも安心出来る状況になれたのは助かりました。
今回の件何卒宜しく御願い致します。
引用元:Googleレビュー
債務整理がクズだと思う人によくある質問

ここでは最後に、債務整理がクズだと思う人によくある質問をまとめました。
Q&A形式で回答していくので、今すぐに疑問を解決したい方はぜひ参考にしてください!
Q1.債務整理で借金をゼロ(帳消し)にできるって本当?
原則として「ゼロ(支払義務が免除)」に近い状態になるのは、自己破産で免責許可決定が出た場合です。
開始決定だけで借金が消えるわけではありません。
Q2.債務整理をしなければよかったと後悔する人のよくある理由は?
多いのは、事前に想定していなかったデメリットが生活に響いたケースです。
代表例としては「信用情報の影響でクレカやローンが使いにくい」「保証人付きの借金で保証人に請求がいく」「手続きを急いだ」が挙げられます。
Q3.借金はいくらからがやばい?
金額だけで一律に決めるのは難しく、収入や毎月の返済額とのバランスで判断するのが現実的です。
参考として、総務省統計局の家計調査では二人以上世帯の「負債現在高」は平均663万円で、内訳の多くは住宅・土地の負債です。
参考:家計調査方報告(2024年)|総務省統計局
目安としては、返済のために借金を重ねる・延滞が出る・生活費が足りないなどのサインが出たら早めに相談を検討しましょう。
Q4.債務整理はお金がなくてもできる?
はい、法テラスの民事法律扶助などを使える場合があり、条件を満たせば法律相談や費用の立替を受けられます。
「費用が心配で動けない」という人ほど、まずは公的な相談窓口から入るのが安心です。
Q5.債務整理の流れは?
大まかな流れは次の通りです。
- 借入先・残高・返済状況を整理
- 弁護士/司法書士に相談
- 受任通知
- 任意整理・個人再生・自己破産の方針決定
- 交渉または裁判所手続き
なお、個人再生は再生計画に沿って返済し、自己破産は免責許可決定を目指す流れになります。
まとめ:債務整理をクズだと思う人は少数!

本記事では、債務整理をすると「クズだと思われるのではないか」と不安に感じる人に向けて、実際のイメージや誤解の原因を調査の結果を交えながら解説してきました。
調査の結果からもわかるように、債務整理そのものをクズだと感じる人はごく少数で、多くの人は仕組みをよく知らないまま漠然としたイメージを抱いているにすぎません。
踏み倒しや夜逃げと混同されがちですが、債務整理は法律で認められた、借金と正面から向き合うための正当な手続きです。
「本当に自分は債務整理すべきなのか」「どの方法が合っているのか」は、状況によって大きく異なります。
だからこそ一人で悩まず、まずは弁護士や司法書士に無料相談してみることが大切です。
