先払い買取ウルチケの危険性と支払えない時の対処法(司法書士監修)

先払い買取ウルチケは、闇金まがいの業者です。
元金に対して倍近い支払いを要求し、返済が滞ると勤務先や家族へ連絡するなどの取り立て行為に及ぶ危険があります。
当事務所では、ウルチケの取り立てをストップし、業者と依頼人との縁を完全に断った解決実績があります。
1人で悩まずにご相談ください。

目次

先払い買取ウルチケの概要

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業者名ウルチケ
運営会社株式会社フラッシュ
所在地埼玉県新座市栄3-3-15
電話番号03-6636-7909
古物商許可番号 埼玉県公安委員会 第431360058641号
公式サイトhttps://uruticke.site/
買取商品信販系ギフト、QUOカード、建退共証紙、ビール共通券、航空系株主優待券、JR・私鉄株主優待券、
テレホンカード、普通・記念切手、収入印紙
当事務所の解決実績有り

先払い買取ウルチケの特徴

ウルチケは、公式サイト上で「信販系ギフト、QUOカード、収入印紙」といった多種多様な金券の買取を行う正規の古物商であるかのように装っています。

しかし、その実態は著しく高い利息を要求する闇金まがいの業者に他なりません。利用者の募集は主にホームページで行い、その後の審査や査定、現金の振り込み、そして返済の連絡に至るまで、LINEや電話といった非対面の手軽な手段で完結させます。

この手軽さから安易に利用してしまう方もいますが、要求される内容は非常に過酷です。多くの場合、利用者の給料日を支払い期日に設定し、先に振り込んだ現金の2倍ほどの金額を、金券を購入して送付する形で返済するよう求めてきます。

ほぼ全員が誘導される「後日発送」プラン

特にウルチケでは「後日発送」という特別な買取プランが用意されています。
しかし、これは典型的な先払い買取の手口です。ほぼ全ての利用者がこの「後日発送」プランへ誘導され、先に現金を受け取る代わりに、後日、受け取った額の倍近い金券を送付(返済)することを契約させられます。これは買取を装った、紛れもない違法な貸し付け行為です。

先払い買取ウルチケの貸付けから回収までの手口

ウルチケは、先払い買取の紹介サイトや、自社のホームページを通して申し込みをさせます。

申し込み後、LINEなどでギフト券などの写真を送付させますが、これは取引を偽装するための形式的なものです。
写真を送付すると「査定額」と称した現金が利用者の口座に振り込まれます。これが実質的な「融資(元金)」となります。

そして、直近の給料日を期日に、振り込まれた金額の約2倍に相当する額面の金券を送付するよう要求されます。例えば、2万円が振り込まれた場合、4万円分のギフト券などを自身で購入し、業者へ送付しなければなりません。

実質の闇金と言われる理由

ウルチケの金利は、取引期間(数週間から1ヶ月程度)で考えると、年利に換算すると数百%から数千%にも達する、法定上限(最大でも年利20%)を遥かに超える暴利です。
出資法や貸金業法に明確に違反する、闇金まがいの極めて悪質な業態です。支払いが遅れると、本人だけでなく、勤務先や家族をも巻き込んだ、悪質な取り立てが開始されます。

本人や家族の勤務先へ取り立てが及ぶリスク

ウルチケのような違法業者にとって、最大の回収手段は「取り立て」です。彼らは、利用者が社会的な信用を失うことを極度に恐れる心理を巧みに利用し、精神的に追い詰めることで高額な支払いを強制します。

取り立ては段階的にエスカレートしていく傾向が強く見られます。

第一段階として、まずは本人の携帯電話やLINEに、昼夜を問わず執拗な連絡が入ります。「すぐに支払え」「どうなっているんだ」「職場に電話するぞ」といった脅迫的な督促が、数分おきに届くことも珍しくありません。

第二段階として、申し込み時に聴取された緊急連絡先(家族や親族)や、勤務先への連絡が始まります。利用者が深刻な金銭トラブルを抱えていることを周囲に仄めかし、圧力をかけさせようとします。

第三段階として、家族や身内の勤務先にまで連絡が及ぶことがあります。特に、利用者が公務員や大企業の社員である場合、職場に金銭トラブルが知られることを極度に嫌がるため、より悪質な取り立てのターゲットにされやすい傾向にあります。職場にまで取り立ての電話が及べば、信用を失い、最悪の場合、職を失う危険性すらあります。

悪質な晒し行為に遇うリスクがある

電話やLINEによる取り立てだけでなく、さらに悪質で卑劣な嫌がらせ行為に発展するリスクもあります。ウルチケに申し込む際、本人確認のためと称して、免許証の写真や、顔写真(いわゆるセルフィー)を送付しているはずです。

業者はこれらの重要な個人情報を人質に取っています。支払いが滞ると、これらの写真や個人情報をインターネット上の掲示板やSNS(X(旧Twitter)など)に無断で公開し、「金銭トラブル」「詐欺師」などと事実無根の情報を書き込んで晒し者にする、といった卑劣な取り立てを行うことがあります。
一度ネット上に拡散されてしまうと、その情報を完全に削除することは非常に困難であり、利用者の社会生活に長期間にわたって深刻なダメージを与え続けます。

自転車操業化により10社以上の取引を抱えてしまう方も多い

ウルチケから要求される返済額は、元金の倍近くと非常に高額です。そのため、次の給料日に指定された金額の金券を用意できなくなるケースも多く、
別の先払い買取業者から新たな「融資」を受け、それをウルチケへの返済に充てる…という、いわゆる「自転車操業」の状態に陥ってしまう方が非常に多いのです。

当事務所にご相談に来られる方の中にも、最初は1社だけだったはずが、気づけば10社以上もの先払い買取業者と取引を抱え、給料日の大半が違法業者への返済に消えてしまうという深刻な状況に陥っている方は珍しくありません。

取引社数が増えれば増えるほど、返済管理は不可能に近くなり、いつ、どの業者が職場や家族への過酷な取り立てを開始するか分からない、非常に危険な状態になります。そうなる前に、一刻も早く専門的な対策を講じる必要があります。

ウルチケの解決方法

もし、ウルチケを利用してしまい、高額な返済に困っている、あるいは既に取り立てが始まっている場合、自力で解決しようとするのは非常に危険です。彼らと直接交渉しようとしても、脅されたり、さらなる支払いを要求されたりするだけで、事態は悪化する一方です。

違法業者に強い司法書士・弁護士の介入

このような違法業者の解決方法として最も確実で効果的な対処法は、闇金問題や先払い買取業者の手口に精通した、専門知識を持った法律家(司法書士や弁護士)へ相談することです。

当事務所にご依頼いただいた場合、直ちにウルチケに対して「受任通知」を送付します。この通知が業者に届いた時点で、法律上、業者からご依頼者様本人への一切の連絡(取り立ても含む)が禁止されます。これにより、まずは精神的な平穏を取り戻すことができます。

驚くかもしれませんが、当事務所が介入した場合、ほとんどの先払い買取業者は、この受任通知を受け取った段階で、あっさりと手を引くか、穏便な交渉に応じます。

何故、先払い買取ウルチケは交渉に応じるのか?

なぜなら、彼ら自身が、自らの行為が「買取」ではなく「違法な貸し付け」であることを痛いほど自覚しているからです。彼らが最も恐れているのは、警察による捜査や逮捕・摘発です。
闇金などの違法業者との交渉に長けた司法書士や弁護士が介入することで、警察への被害届の提出が現実味を帯びたり、営業に使っている携帯電話や銀行口座が強制的に凍結されたりするリスクが一気に高まります。
業者は、そうした最悪の事態を避けるため、一人の利用者から無理に回収するよりも、即座に手を引くことを選ぶのです。

先払い買取への支払いが不要になるケース

ウルチケの行う取引は、法定金利を遥かに超える違法な契約であり、「不法原因給付(違法な貸付のこと)」に該当する可能性があります。これは、法律を守っていない違法な原因による貸し付けであるため、法律上、返済する義務が認められないという考え方です。

当事務所の事例でも、司法書士が介入したことを通知するだけで、相手は請求を諦め、結果的にご依頼者様の支払い義務も一切なくなるケースが大多数です。状況によっては、振り込まれた元金相当額のみを返金して和解することもありますが、いずれにせよ法外な金額を支払い続ける必要は一切ありません。

まとめ

先払い買取「ウルチケ」は、「買取」を装っていますが、その実態は闇金まがいの違法業者です。絶対に利用してはいけません。

放置すれば勤務先や家族への取り立て被害や、多重債務の自転車操業状態に陥るリスクがあります。被害を最小限に抑えるためにも、問題に気づいた時点で、できる限り早く違法業者に強い専門知識を持った法律家へご相談ください。

先払い買取ウルチケの被害相談は当事務所まで

当事務所ではウルチケの解決実績が多数あります。
ウルチケなど、先払い買取でお困りの方は当事務所までご相談ください。
24時間365日、全国対応でご相談をお受けしています。

記事の監修

代表司法書士 奥野正智のアバター 代表司法書士 奥野正智 司法書士・行政書士

ウイズユー司法書士事務所の代表司法書士・行政書士 (大阪司法書士会第2667号 / 簡裁認定番号第312416号) 19年の対応実績があり、80,000件以上の闇金相談をこれまで受けてきた。先払い買取、SNSの個人間融資などあらゆる違法業者の対応に強い司法書士。

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