先日受任した債務整理案件で、A社から訴訟提起を受けていた依頼者(甲)がいました。

本人申告では、延滞してから7年間くらい連絡がきておらず、支払いもしていなかったとのことなので、時効援用の抗弁を視野に入れていました。

ところが、訴状内容によると1年前に2回返済していることになっています。

甲氏本人は「全く記憶にない。事実とは異なる。」と主張するので、その点も争っていくことになりました。

A社からの次の準備書面で、新たな事実がわかりました。

・甲氏は7年前にX弁護士に依頼していた

・そのX弁護士が1年前にA社と分割和解を行っている

・分割和解内容に則って、2回返済があったが、その後不履行になっている

甲氏にその事実を確認すると、確かに7年くらい前に法テラス経由でX弁護士に借金の件を相談・依頼したが、費用も払っておらず、X弁護士からも何の連絡もないので、X弁護士との関係は終了していると思っていたとのこと。

また、1年前に分割和解することについてX弁護士から事前、事後報告は一切なかったと。

話を聞いても「???」が頭に浮かんだままなので、直接X弁護士に電話して経緯を確認してみることにしました。

・・・続く